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最初に敷地を訪れたとき、心を掴まれたのは南側に広がる雑木林でした。
クヌギの大木が静かに立ち、鳥の鳴き声が響く。そこには、すでに豊かな時間が流れていました。
この風景を住まいに取り込むこと。
それが設計の出発点です。
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南側へ大きく開口を設け、ウッドデッキを併設。
周囲からの視線を遮りながらも、内部からは緑と空を感じられる中庭型のプランを計画しました。
中庭にはウッドデッキを敷き、ハンモックを掛けられる余白を用意。
木漏れ日の下で揺らぐ時間、風が抜ける午後、空を仰ぐひととき。
庭は鑑賞するものではなく、暮らしに溶け込む居場所として設計しています。
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リビングからの風景は、中庭から空へと抜ける構成。
囲われながらも閉じない。安心と開放が共存する空間です。
水廻りはキッチンから家事室、洗面脱衣室、浴室へと回遊できる動線計画とし、洗面脱衣室からは直接外部へ出られるよう配置。家事効率と自然との距離感を同時に整えています。
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自然を取り込みながら、生活の機能を整える。
閉じるところと開くところを丁寧に見極める。
雑木林とともに時間を重ねていく、
中庭のある住まいです。
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構造:木造2階建
延べ面積:126.77㎡ (38.4坪)
家族構成:夫婦2人・子供2人
2026-01-05