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嬉野の家(リノベ)

陽光と風、そして懐かしさ。愛猫と暮らす南向きリビングの家

【LDK・テラス】
今回のリノベーションの要となったのは、家族が集まるLDKの配置計画です。 以前は北側にあったリビングダイニングを、日当たりの良い南側へと大胆に移動させました。これにより、朝から夕方まで柔らかな自然光がたっぷりと降り注ぐ、明るく開放的な空間へと生まれ変わりました。 リビングの掃き出し窓の先には、室内とフラットに繋がるテラスを新設。晴れた日には洗濯物を干す家事スペースとして、また、愛猫が日向ぼっこやお昼寝を楽しむ「特等席」として、内と外を緩やかに繋ぐ心地よい場所となっています。

【水回り・設備】
毎日の暮らしを支える水回りには、機能性とデザイン性を兼ね備えた最新の設備を採用しました。 使い勝手の良さはもちろん、タイルや面材の素材感にもこだわることで、単なる「設備」ではなく、インテリアの一部として空間に馴染むようデザインされています。清潔感と洗練された雰囲気が、日々の暮らしに潤いを与えます。

【玄関・建具】
すべてを新しくするのではなく、「家の記憶」を継承することもこの家のテーマです。 家の顔である玄関は、既存の建物の良さを最大限に残しつつ、壁の仕上げを一新することで明るい印象へとリフレッシュさせました。 また、インテリアのアクセントとして、玄関ホールの照明周りや水回りの入り口など、視線が集まるポイントには職人によるオリジナルの「造作建具」を設えました。一方で、状態の良い既存の建具はそのまま再利用しています。 新しく作られた建具の美しさと、使い込まれた建具の味わい。新旧の素材が響き合うことで、どこか懐かしく、それでいて新しい、温かみのある住まいが完成しました。

【和室】
これまで使う機会が少なくなっていた和室も、今回のリノベーションで新たな役割を持つ空間へと生まれ変わりました。既存の畳は撤去し、足触りのやさしい杉の無垢板へと変更。あわせて床下に断熱材を充填することで、冬でもひやりとしない、快適な居心地を実現しています。

また、廊下とつながる建具の一部を、適所で杉の板壁へと切り替えることで、視線の流れと家具の配置位置が自然と定まり、空間全体がすっきりとまとまる構成としました。素材のあたたかみが加わることで、和室は単なる“余白の部屋”ではなく、読書やくつろぎの時間を過ごすための、静かで落ち着いた居場所へ。

使われなくなっていた一室が、家族それぞれにとって心地よい「もうひとつのリビング」として息を吹き返しています。

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